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『間違い』電話
第11章 『誘導』
「すみません…花束を作って欲しいんですが…」


「いらっしゃいませ!」


花屋の女性…『宏実』は、綺麗な笑顔で微笑んだ。


あの日から数日後…

俺は、作戦を決行に移した。


「お花の種類はお決まりですか?」


「ええ…薔薇で…」


「薔薇ですね…何色か混ぜましょうか?」


「いえ…赤…赤一色で…」


「赤ですね!」


「はい…10本…選んで貰えますか…」


「10本…選ぶ…」


宏実は動きを止め…

目を見開きながら、俺をジッと見た。



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