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『間違い』電話
第11章 『誘導』
思わず笑が込み上げて来そうだった。


作戦だったとはいえ、こうも簡単に気を許して…喘ぐんだな。


この女は、その時その時優しくしてくれれば、誰でも良かったんじゃないのか?


掴んだ乳房の先が尖り、舌先でチロチロと舐めながら、チラっと宏実の顔を見ると…
首を仰け反らせ、手を口元に当てていた。


感じている宏実の姿に…自分も楽しめばいいや…
そう思えてきた。


俺が罪悪感を抱える必要は無いんだ…。


元は、宏実が尚子の旦那を誑かしたから…


俺と麻里まで…傷付くことになったんだから…。


そう…これは…宏実の報いなんだよ…


だから俺が、制裁を与えてやってるだけなんだ…。


尚子が耳元で、そう囁いてる気がした…。



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