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『間違い』電話
第12章 『遭遇』
「じゃあ…最寄り駅までなら、着いていっても大丈夫かな」
冗談ぽく言うと
「あはは…はい…お願いします」
安心したのか、表情が和らいだ。
宏実と一緒に駅に向かう…
この街は…夜中になっても人混みは絶えない…。
犯罪も多発する…。
路上で自己表現したい若者たちは、所場代と言って厳つい大人に絡まれる…。
最近は肩がぶつかりそうになっても、避けることも無い…。
この雑踏と放埓の情景に紛れて、何をされるか分から無い。
何が…起きるかも…。