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『間違い』電話
第12章 『遭遇』
時間の経過を確認する為に、何度も時計を見やる。
「ちっ…やっぱりタクシーだ…」
改札の駅員に言って、外に出して貰う。
割と大きめな駅のお陰で、タクシーが数台待機していた。
近付いて行くと察した様にタクシーのドアが開き、乗り込みながら行き先のターミナル駅を伝える。
「ガード下付近まで!」
「畏まりました」
慣れているんだろう…メイン通りを余裕な感じで運転して行く。
渋滞にハマる訳でもなく順調に進む道程でも、心が逸って落ち着かない。