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第12章 『遭遇』

それから傷を消毒して、夕飯の支度を始める。


「尚子…何か食べたいモノあるか？」


脱力した表情で、振り向き


「余り…食欲ないから…」


「でも、少しでも食べておいた方が…じゃあ、お粥なら食べれるか？」


「お粥…作ってくれるの？」


「あぁ…味見は自分でしてくれ」


「ふふ…うん…」


「起こすから、出来るまで寝てた方がいいよ…」


「うん…有難う…」


妙に大人しくて素直な尚子が、新鮮だったが…


もしかしたら、本当はとっても

弱いのかもしれない…。