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『間違い』電話
第12章 『遭遇』
味付けと言っても塩を入れるくらいしか分からなかったが、なんとかお粥は出来上がった。


寝室に行くと、尚子は布団を抱き締める様に丸まって眠っていた。


このまま寝かせておいた方がいいのかもしれないけど…
またお粥を温めるのも面倒かもしれないしな…


「尚子…起きれるか?」


「ん…ん〜」


少しの目を開けて、手で目元を擦る。


「まさ…る…」


「お粥…出来たから温かいうちに食べな…」


コクリと小さく頷いて、もぞもぞと起き上がる。


テーブルに調味料や、梅干しを置いておき


「後は自分で味付けして食って!」


笑顔で言うと


「ふふ…いただきます…」


弱々しく微笑んだ…。


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