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第1章 『間違い』電話

『メッセージが～』


お決まりのアナウンスが流れ終わり１件目が再生される。


『ブチッ…ツーツー』


…切れてる。


２件目…


『………ブチッ…ツーツー』


ちょっと間があった。


３件目…


『……あっ…ブチッ…ツーツー』


女…？


『あっ』の一言がようやく入ったが、明らかに女性の声だった。



そして…

４件目…　


『…を…主人を返して下さい！ガチャン…ツーツー』


なっ…何だ？


もしかして…頭に過った考えは、次に確信に変わった。


５件目…


『うちの家庭を壊さないで下さい！ガチャン…ツーツー』