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『間違い』電話
第13章 『思索』
「私たち…可哀想だと思わない?」


「あ…でも…麻里は兼子に利用されたんだろ?」


尚子は意味深に微笑んで…


「ふふ…もしそうだったとしても…麻里が兼子を受け入れなければ…もっと違ってきてるんじゃない?」


「なっ…それって…」


麻里が悪いって言いたいのか!?


今の言い方だと…発端が麻里にあるみたいじゃないか?


「ふふ…分かってるくせに…よくよく考えてみて…」


寝てない頭は…
思考が上手く回らなくて…

尚子の撫でる声が…
催眠術みたいで…

一つの答えに誘われそうになる。


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