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『間違い』電話
第13章 『思索』
「でも…それだと何かあってからでは、遅いんじゃないんですか?」
「そうですが…逆に警察は動きやすくなります…今の状況ですと、警察はなにもしてくれませんので…」
「警察…ですか…」
宏実の夫として…普通に心配してやらないのか?
「心配でしょ…奥様に何かあったら…」
兼子は少し目を細め、眼鏡を上げる。
「もちろんですよ…ですが…自分が側に居られる訳ではないもので…」
「っ…!」
確かにそうだが…そういう事ではないだろ…。
口を閉ざすと兼子は、冷たい眼差しのまま
「そんなに…ウチの妻の事が…気になりますか?」
意味深に聞いてきた。
「そうですが…逆に警察は動きやすくなります…今の状況ですと、警察はなにもしてくれませんので…」
「警察…ですか…」
宏実の夫として…普通に心配してやらないのか?
「心配でしょ…奥様に何かあったら…」
兼子は少し目を細め、眼鏡を上げる。
「もちろんですよ…ですが…自分が側に居られる訳ではないもので…」
「っ…!」
確かにそうだが…そういう事ではないだろ…。
口を閉ざすと兼子は、冷たい眼差しのまま
「そんなに…ウチの妻の事が…気になりますか?」
意味深に聞いてきた。