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第13章 『思索』

「意味…解りますか？」


兼子は…目を閉じて静かに息を吐き


「…小林さんには…長年付き合ってる男性がいるとは聞いてましたが…」


そこまで知ってんだから解るだろ！


「その男が…自分だとしたら…どうしますか？」


「……何を仰りたいんですか？」


兼子の頭の中で…次に出る俺の言葉を思索して…
その先までシナリオを作ろうとしているんだろう…。


でもな…全てが思い通りに行くと思うなよ！


俺には俺の人生があるんだ！


お前に狂わされてたまるか！