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『間違い』電話
第13章 『思索』
「小林…麻里は…突然俺の前から消えました…」


兼子は上目遣いで冷たく俺を見据える。


「10年付き合って…今度こそ籍を入れようとした夜でした…」


「籍を…」


俺は兼子を睨み付け


「だから普通に行方が気になるのは当たり前じゃないですか?」


それを支社に移動したなんて、一言で済ますなよ。


誰のせいでそうなったと思っているんだ!


「…確かに…それが本当でしたら、気掛かりですよね…」


そんな一言をサラって言ってのけた。



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