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『間違い』電話
第14章 『魔性』
兼子が意識不明の重体なら、宏実は仕事を休んでいるだろう。


だけど…妙な胸騒ぎがした。


他の店員に、宏実の情報を貰えるかもしれないし…。


いないと分かっていても、なんとなく店に行ってみると…


「え…なんでだ…?」


目に映った光景は…俄かには信じ難かった。


花屋の店先に…


客と楽しそうに談笑している…



宏実がいた。



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