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『間違い』電話
第14章 『魔性』
ゴソゴソ…


目を覚ましたのか、丸まっていた尚子が動き出した。


「尚子…起きたか?」


「ん…賢…?」


「あぁ…昨日、帰れなくてごめんな…一人で大丈夫だったか?」


尚子は少しボンヤリとした感じでこっちを見て、目を擦りながらトコトコと近付いてくる。


「賢…」


椅子に座っている俺の肩に、尚子はギュッっと抱き付いてきた。


なんだか子どもみたいだな…。


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