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『間違い』電話
第14章 『魔性』
その言葉に麻里は目を見開いて、唇を噛んだ。


「……」


なんだよ…

麻里からしたら一番気にするのは俺の気持ちより
『誰が送り付けた』
かなんだな…。


でも…俺は麻里の本当の気持ちが知りたい。


「とにかく…後で少し話し出来ないか?」


麻里は苦い顔で


「分かった…マンションに行けばいいの?」


「マンション…」


二人で長年暮らした場所…。


今日は尚子を家に送る予定だった。


しかし、麻里と話すチャンスを逃したくない…。


尚子には事情を伝えて、明日に変更して貰おう。



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