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『間違い』電話
第16章 『報復』
目的の場所は俺の勤めている会社から、そう離れてはいなかった。
建ち並ぶ高層ビルを見上げると…
「遠いな…空…」
無機質な物に押し上げられたみたいに、この街の空はいつも遠くに感じる。
視線を前に戻し…初めて訪ねるビルのエントランスに入って行った。
一階ロビーには二人の受け係りの女性が居て、綺麗な笑顔を向けながら出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ…お約束とかされてますか?」
アポの確認をしてきたが
「あ…いえ…アポイントは取って無いんですが…急用で…。ここにお勤めの岩村さんにお会いしたいんですが…」
「岩村ですね。今お調べしますので…」
え…長野じゃないのか?
疑問に思った途端もう一人の女性が、目を見開いて
「岩村って…ほら例の…」
「あっ!あの…」
二人とも顔を合わせて気不味い表情になった。
建ち並ぶ高層ビルを見上げると…
「遠いな…空…」
無機質な物に押し上げられたみたいに、この街の空はいつも遠くに感じる。
視線を前に戻し…初めて訪ねるビルのエントランスに入って行った。
一階ロビーには二人の受け係りの女性が居て、綺麗な笑顔を向けながら出迎えてくれる。
「いらっしゃいませ…お約束とかされてますか?」
アポの確認をしてきたが
「あ…いえ…アポイントは取って無いんですが…急用で…。ここにお勤めの岩村さんにお会いしたいんですが…」
「岩村ですね。今お調べしますので…」
え…長野じゃないのか?
疑問に思った途端もう一人の女性が、目を見開いて
「岩村って…ほら例の…」
「あっ!あの…」
二人とも顔を合わせて気不味い表情になった。