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『間違い』電話
第16章 『報復』
波打つ粘膜の合間を割っていくと、ムスコの頭が壁にぶつかり行き止まった。


「うっ…」


敏感な槍頭は粘膜の熱と感触に興奮し、ドクドクと血管を膨らませ、肉柄を更に強化させる。


薄い樹脂がお互いの粘膜を隔ててるのに、今日は一段と気持ち良く思えた。


暫く身動きしないでしていると


「あ…熱い…賢の…凄く…熱い…」


「尚子…」


小さい呼吸を繰り返している尚子の顔を覗き込むと、潤んだ瞳でジッと見詰め返してきて


「はぁ…わた…し……賢が初めて抱いてくれた時から…賢のこの硬くて…熱いの…大好きになった…」


「尚子…?」


尚子はまるで昔話の様に語り始める。


「二十歳で結婚して……経験少なかったから…セックスが気持ち良いって思えたの…賢が…初めてだったな…」


「え…そうなの…」


尚子は少し物悲しそうな表情で、小さく頷いた。


「結婚も…凄い後悔したんだ……なんでこんな人としちゃったんだろって…でも…もういいや…」


「もう…いいの?」


「うん…」


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