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『間違い』電話
第6章 『接近』
コツン…コツン…。
旧型賃貸マンション、オートロック無しの造りは、そろそろ引っ越したいと思わせる。
階段を昇りながら、麻里との婚姻と引っ越しも考えた。
「手っ取り早く、指輪買いに行くか…」
お互い忙しくて、最近遠出もしてないし…。
保険営業をしている麻里は、土日でもお客の所に行く場合もあった。
収入もそこそこあるから、そんなシャカリキにならなくてもいいだろうに…。
きっと仕事が楽しくて、仕方ないんだろうけど。
鍵を挿して、ドアを開ける。
「ただいま……あれ?」
玄関には、見慣れないヒールがあった…。
でも…このベージュにリボン…
どこかで見た気がする…。
「あっ!賢~お帰り!」
「お客?」
「うん!ごめんね…職場に入った新人さんなの…今日一緒に外回りデビューしたんだけど、近場まで来たから休息してたんだ」
「あ…そうなんだ…時間潰して来ようか?」
「ううん!大丈夫よ~もう帰るって!ねっ岩村さん!」
「え…岩…村……」
旧型賃貸マンション、オートロック無しの造りは、そろそろ引っ越したいと思わせる。
階段を昇りながら、麻里との婚姻と引っ越しも考えた。
「手っ取り早く、指輪買いに行くか…」
お互い忙しくて、最近遠出もしてないし…。
保険営業をしている麻里は、土日でもお客の所に行く場合もあった。
収入もそこそこあるから、そんなシャカリキにならなくてもいいだろうに…。
きっと仕事が楽しくて、仕方ないんだろうけど。
鍵を挿して、ドアを開ける。
「ただいま……あれ?」
玄関には、見慣れないヒールがあった…。
でも…このベージュにリボン…
どこかで見た気がする…。
「あっ!賢~お帰り!」
「お客?」
「うん!ごめんね…職場に入った新人さんなの…今日一緒に外回りデビューしたんだけど、近場まで来たから休息してたんだ」
「あ…そうなんだ…時間潰して来ようか?」
「ううん!大丈夫よ~もう帰るって!ねっ岩村さん!」
「え…岩…村……」