この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
2026人質交換を託された女 (下巻)
第1章 救出
光が階段を、手すりをなぞり、足の接地面を拾うように滑り、その後を追うように足が乗る。荷重がかかり、次の段へ移る。光が先に落ち、その中へと踏み込んでいく。
白い線が塵を切り裂き、照らされた部分だけが浮かび上がる。光の外側は沈んだまま残り、そこには何もない。
無線の交信が重なっていく。
「……地下室クリア……降りてこい……」
いくつもの光が闇を照らし、鉄格子に囲まれた異様な空間を映し出す。
隊員が降り始める。揺れながら近付く光の中で、影が形を持ち、檻の前で止まる。
「……カッター持ってこい……」
無線が飛び、すぐに別の手が入る。階段に一番近い鉄格子に工具が当てられ、金属に圧がかかる。それが軋み、歪み、そのまま断ち切られる。短い破断音が響き、南京錠が落ちる。扉が開き、閉じられていた空間が解かれる。
無線が入る。
「……ライトを点けろ……」
白い線が塵を切り裂き、照らされた部分だけが浮かび上がる。光の外側は沈んだまま残り、そこには何もない。
無線の交信が重なっていく。
「……地下室クリア……降りてこい……」
いくつもの光が闇を照らし、鉄格子に囲まれた異様な空間を映し出す。
隊員が降り始める。揺れながら近付く光の中で、影が形を持ち、檻の前で止まる。
「……カッター持ってこい……」
無線が飛び、すぐに別の手が入る。階段に一番近い鉄格子に工具が当てられ、金属に圧がかかる。それが軋み、歪み、そのまま断ち切られる。短い破断音が響き、南京錠が落ちる。扉が開き、閉じられていた空間が解かれる。
無線が入る。
「……ライトを点けろ……」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


