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はだかの淳子
第1章 あたしのこと
「吉本さん、ちょっといい?」
Y君、仕事のときはあたしのこと名字で呼ぶ。でも休憩中は淳子、呼び捨て。あたしも同じ、仕事中はYさん。そして休憩中はY君。

「この患者さんの次のリハ、オレ休みやねん。ちょっと引き継ぎいい?」
あたし、引き継ぎを聞きながらY君の顔をずっと見てた。

Y君、背が高いから小さいあたしは見上げる形になる。天パの頭は短く刈ってあるし、ちょっと無精ひげもある。一見無愛想やし目も細いから、最初はちょっと近より難かった。でも今は慣れたし、優しいのも知ってる。よく見ると奥二重で、優しい目してるねん。あたしも奥二重やから、ちょっと親近感。

「聞いてる?」
「ごめん…」
顔に見とれて、話半分になってた。あたし素直に謝って、ちゃんと聞きなおした。Y君、もう一回、丁寧に言ってくれた。

「ええかな…?」
「はい、了解です」
「…この前の忘年会、ゴメンな」
急に真顔になって、Y君が謝ってくれた。あたし、ちょっとびっくりした。けど、あたしもちゃんと謝った。

「あたしも酔ってたみたいやし、ごめんね」
「彼氏に怒られてへん?」
「うん、大丈夫やで!w」
あたしが笑顔で答えると、Y君も笑顔になった。真顔とのギャップ、この人の武器。
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