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昼顔~夜顔。不惑の淫乱人妻
第12章 春なのに(6)
暗闇の中に明るい光をくれたのは貴方。

今日はパートのお仕事はお休み。でもパパには、今日は仕事と嘘をついて外出した。いつもの格好で、いつもの時間に、いつものように赤色の愛車で自宅を出て、そのまま、デイユースできるシティホテルに向かう。

明るいロビーを抜け、エレベーターのボタンを押す。トイレに入り、少し大きめのボストンバックの中から選り好んだ服達を取り出す。

今朝、ウォーキングクローゼットの中で、どんな服を着ていこうかな、って考えている時って本当に幸福感を感じた。これを女心っていうのよ。

タイトスカートを取り出し、ジーパンからスカートに履き替える。体の曲線がしっかり出るようにと選んだセミタイトな紫のサマーニットに首を通す。肌がほどよく透ける薄布の黒パンストを履き、ゲレンデのように稜線の美しい黒のパンプスに足をそっと入れる。

おっぱいは小さいし、アソコの締まりも緩くなってきたけど、身体のボディラインには少しだけ自信があるの。私の魅力はこのお尻と唇なんですよ。

5年前、セレブマダム御用達のジムに通ってた。高い会費だったけど、何よりも清潔でゆったりしているし。それにエッチな目つきのおっちゃんもいいへんし、みんな品のいい人ばっかり。それに私の専属トレーナーが終始ついてくれるの。

ある日、専属トレーナーとお酒の成り行きで一晩だけのセックスをしたの。

ベッドの上で彼は、
「〇〇さんのお尻の上の筋肉って、もともとすごくいいんですよ。だから、お尻が垂れてこないんです。このまま運動続けたら、もっと綺麗になるし、いつまでもその状態をキープできますよ」

「お尻のこの辺りの筋肉を鍛えるんです」といわれながら、お尻の曲線部にキスをされたことを思い出した。

*****
鏡の前で潤う厚めの唇にディオールのルージュで赤い線をひく。

両耳に揺れるイヤリング、髪をかき上げアップでまとめ、白いうなじの箇所でネックレスのリングを留める。

見慣れた薬指の指輪を指から外し、あなたの役目は今日はないのよ、と鞄の中に終い込む。薬指についた指輪の跡は暫くは消えそうにないけど、そのうち雪のように溶けていくでしょう。

天井のライトに反射して揺れるピアスが輝く。

映し鏡の自分に「今日も私、綺麗やで。さあ、行こう」

爽やかな不倫なんてないことは過去に経験済みだけど、重い殻を脱ぎ捨てる時よ、美香。
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