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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第105章 狂おしき慈愛の果てに ――裏切りの受精――
そんな甘美な熱情が最高潮に達しようとしているホテルの客室から、遠く離れた自宅の寝室。そこには、終わりの見えない暗澹たる絶望の淵に突き落とされ、一人苦悶の声を上げている雄一の姿があった。
時計の針はとうに深夜を回っている。娘の紬は、父親のただならぬ気配を察してか、どこか不安げな表情を見せていたが、雄一が必死に平静を装って添い寝をし、ようやく先ほど深い眠りについてくれた。
静まり返った子供部屋を後にし、薄暗いリビングのソファに深く身体を沈めた雄一は、ただただ天井を見つめることしかできなかった。どれほど目を閉じようとも、眠気など微塵も訪れない。それどころか、静寂が彼の脳裏にある最悪の妄想をどこまでも肥大化させていく。
(今も……澪は、あの男に……っ)
雄一の心を引き裂いていたのは、鬼頭が二夜連続で澪を凌辱しているという強固な思い込みだった。具体的にどこでその行為が行われているのか、その場所までは分かりようもない。しかし、あの支配的で、澪に対する欲望剥き出しの男のことだ、今この瞬間も、その限りない欲望で澪を激しく求め、己の優越感と支配欲を満たすために、何度も、何度も、容赦なくその身体の中に中出しを繰り返しているに違いない。妻の純潔が再び蹂躙されているという事実は、男としての雄一のプライドと心をこれ以上ないほどに惨烈に苦しめていた。
さらに彼を苛むのは、肉体的な結合だけではなかった。
(昨夜に続いて……今日もまた、あの汚らわしい唇で、何度も何度も唇を蹂躙されているんだ……っ)
自分だけのものだったはずの、澪の美しく清楚な唇が、鬼頭の分厚い唇に強引に奪われ、深く貪られている。その光景が鮮明な映像となって脳裏に焼き付き、雄一は胸が張り裂けそうなほどの激しい嫉妬と怒りに身悶えした。愛する妻を他の男に奪われていることへの狂おしいほどの嫉妬、そして妻をモノのように扱う鬼頭への、腸が煮えくり返るような猛烈な怒りが、彼の心を狂わせていた。
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