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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第106章 裏切りの重奏
『そんなに強くぶつけたのかい? 冷やした方がいいよ。本当に無理をしないで、横になって休むんだよ。……そういえば澪、さっき鬼頭さんは途中で解放してくれたって言ったけど、何時くらいに家に着いたんだい? 僕が朝に電話した時は、まだホテルにいるような雰囲気だったから心配で……』
雄一はまだ話を続けたがっていた。最愛の妻の安否を確かめ、少しでも長くその声を聞いて安心したいという気持ちが、彼を電話口に留まらせる。
「え……っ、あ、ええと……じ、十時、前くらい、かしら……っ。う、うん、それくらいに、帰ってきた、の……っ、は、あぁっ」
『十時前か……。それなら少しは家で休めたんだね。でも、本当に声が変だよ。息が苦しそうだし、本当にただぶつけただけなのかい? 今から僕、一度会社を抜け出して様子を見に戻ろうか?』
「だ、だめよっ! 戻ってこなくて、大丈夫……っ。お仕事、あるでしょう……っ、んんっ!」
妻のことを心配する夫の言葉に焦れば焦るほど、時雨崎の腰使いは容赦なく澪の弱点を抉っていく。通話を切ることもできず、耳元からは雄一の優しい声が流れ続けている。その状態のまま、時雨崎はさらに深く、強く腰を叩きつけ、澪は繋がったままの携帯を握りしめながら、受話口の向こうの夫の声と、自身の肉体を貪る若者の激しいピストンとの狭間で必死に声を押し殺すしかなかった。
しかし、澪の必死の拒絶は、かえって雄一の不信感と心配を煽る結果になってしまった。
『いや、やっぱりおかしいよ。そんなに苦しそうな声をされたら、仕事なんて集中できない。……決めたよ、今から申請書を書いて、2時までの外出許可をもらって一度帰宅する。すぐに戻るから、待っていて』
「え、嘘……っ!? 雄一さん、待って、本当に来なくていいの、雄一さ……っ!」
『じゃあ、30分か40分後には着くからね』
澪が引き止めるのも聞かず、雄一はそう言い残して一方的に通話を切ってしまった。 画面が暗転し、ツーツーという非情な電子音が響く。
「……っ!!」
頭に血が上り、凄まじい焦燥感に襲われた澪は、それまで受け入れるしかなかった時雨崎の胸を、火事場の馬鹿力で強く突き飛ばした。
雄一はまだ話を続けたがっていた。最愛の妻の安否を確かめ、少しでも長くその声を聞いて安心したいという気持ちが、彼を電話口に留まらせる。
「え……っ、あ、ええと……じ、十時、前くらい、かしら……っ。う、うん、それくらいに、帰ってきた、の……っ、は、あぁっ」
『十時前か……。それなら少しは家で休めたんだね。でも、本当に声が変だよ。息が苦しそうだし、本当にただぶつけただけなのかい? 今から僕、一度会社を抜け出して様子を見に戻ろうか?』
「だ、だめよっ! 戻ってこなくて、大丈夫……っ。お仕事、あるでしょう……っ、んんっ!」
妻のことを心配する夫の言葉に焦れば焦るほど、時雨崎の腰使いは容赦なく澪の弱点を抉っていく。通話を切ることもできず、耳元からは雄一の優しい声が流れ続けている。その状態のまま、時雨崎はさらに深く、強く腰を叩きつけ、澪は繋がったままの携帯を握りしめながら、受話口の向こうの夫の声と、自身の肉体を貪る若者の激しいピストンとの狭間で必死に声を押し殺すしかなかった。
しかし、澪の必死の拒絶は、かえって雄一の不信感と心配を煽る結果になってしまった。
『いや、やっぱりおかしいよ。そんなに苦しそうな声をされたら、仕事なんて集中できない。……決めたよ、今から申請書を書いて、2時までの外出許可をもらって一度帰宅する。すぐに戻るから、待っていて』
「え、嘘……っ!? 雄一さん、待って、本当に来なくていいの、雄一さ……っ!」
『じゃあ、30分か40分後には着くからね』
澪が引き止めるのも聞かず、雄一はそう言い残して一方的に通話を切ってしまった。 画面が暗転し、ツーツーという非情な電子音が響く。
「……っ!!」
頭に血が上り、凄まじい焦燥感に襲われた澪は、それまで受け入れるしかなかった時雨崎の胸を、火事場の馬鹿力で強く突き飛ばした。

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