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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第17章 理性を堕とす快楽の刻印
「……なんて女だ。悦びを知れば知るほど、男を惹きつけて離さねえ毒のような美しさが溢れてきやがる。おい雄一、これを見ろ。こいつは結局、男に抱かれて鳴くために生まれてきた女なんだよ。お前の知らないところで、こいつの奥底はこんなにも淫らな花を咲かせてやがったんだ!」
その凄絶な美しさに当てられ、鬼頭は突き動かされるように、熱を帯びた澪の唇を奪おうと顔を寄せた。
「ほうら、ナカであれだけ俺のを求めておいて、そんなに旨そうな唇を震わせてやがる。……おい、こっちを見ろ。その口も味見してやるよ」
「……っ、それだけは、それだけは嫌ぁっ!!」
鬼頭が強引に唇を重ねようとした瞬間、澪はそれまでの虚脱状態が嘘だったかのように、激しく首を振って拒絶した。
「あがっ……!? 貴様、まだそんな力が残っていたか!」
鬼頭の手を振り払おうともがき、澪は涙ながらに、純粋な祈りにも似た懇願を口にした。
「お願い……唇だけは……唇だけは、雄一さんのものなの……っ! どんなに身体を汚されても……ここだけは、これだけは私に残させて……奪わないでぇっ!!」
レンズ越しにその言葉を聞いた雄一の胸に、激しい衝撃が走った。自分さえ見たことのない凄絶なまでに美しい妻の姿に、嫉妬と劣情を掻き立てられながらも、彼女は自分との絆の象徴としてその唇を必死に守ろうとしている。その痛々しい愛の形に、雄一の瞳から熱いものが溢れ出した。
「澪……! 澪、ありがとう……! ああ、僕の澪……そうだ、君の唇は僕のものだ! その想いだけで十分だ、だから……っ!」
雄一は叫びながら、妻の献身に震えた。だが、目の前で二人の絆を誇示された鬼頭は、怒りと独占欲を燃え上がらせる。
「黙ってろ雄一! 澪、そんなに俺の口が嫌か? だったらなおさら、その可愛らしい意地を完膚なきまでに叩き潰してやるよ!」
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