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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第26章 壁一枚の地獄
結合を解かれ、激しい水飛沫と共に突き飛ばされた鬼頭だったが、その表情には微塵の動揺もなかった。それどころか、行為を中断させられたことへの苛立ちすら見せず、余裕に満ちた満面の笑みを浮かべたまま、湯船の中で力なく座り込んでいる澪をじっと見つめている。
澪は、お湯に浸かったまま、自らの身体を必死に抱え込むようにして座り込んでいた。その瞳は、ガラス戸の向こう側に立ち尽くす夫・雄一の姿を捉えたまま、絶望に凍りついている。
鬼頭は、まるで獲物をあやすかのようにゆっくりと、再び澪のそばへと寄った。そして、その逞しい腕を伸ばし、震える澪の肩を背後から優しく、包み込むように抱き寄せた。
澪は、大きな声を出すことも、激しく抗うこともなかった。ただ、鬼頭の胸に閉じ込められたまま、弱々しく、しかし絶え間なくかぶりを振り続けている。それは目の前の男を拒絶するというよりも、決して踏み越えてはならない一線を越えてしまった自分自身を、必死に否定し、責め続けているかのような、痛々しい拒絶のしぐさだった。
鬼頭は動じない。彼女の耳元に唇を寄せ、何事かを執拗に、そして慈しむような声音で囁き続けている。
室内でカメラを構える雄一には、その会話の内容は一切分からない。ガラス戸越しに映るのは、妻の耳元に唇を這わせる略奪者と、それを受け入れまいとただ静かに首を振り続ける妻の、奇妙なほど密接で、静かな光景だけだ。声の聞こえない世界では、その沈黙のやり取りがかえって、二人の間にしか通じない親密な儀式のようにさえ見え、雄一の胸を掻き乱した。
どれほどの時間が流れただろうか。 執拗な囁きに心を摩耗させられたのか、やがて澪は首を振るのをやめた。その瞳は生気を失い切ったわけではないが、深く伏せられ、拒む力を失った弱々しさに満ちている。彼女はただ、されるがままに鬼頭の腕の中に身を委ねていた。
鬼頭は満足げに頷くと、澪の細い肩を抱いたまま、彼女をゆっくりと立ち上がらせた。共に立ち上がった鬼頭の肉体には、先ほどまでの激闘を物語るように、澪の分泌液と湯滴が混じり合い、月光を浴びて生々しく光っている。
澪は、お湯に浸かったまま、自らの身体を必死に抱え込むようにして座り込んでいた。その瞳は、ガラス戸の向こう側に立ち尽くす夫・雄一の姿を捉えたまま、絶望に凍りついている。
鬼頭は、まるで獲物をあやすかのようにゆっくりと、再び澪のそばへと寄った。そして、その逞しい腕を伸ばし、震える澪の肩を背後から優しく、包み込むように抱き寄せた。
澪は、大きな声を出すことも、激しく抗うこともなかった。ただ、鬼頭の胸に閉じ込められたまま、弱々しく、しかし絶え間なくかぶりを振り続けている。それは目の前の男を拒絶するというよりも、決して踏み越えてはならない一線を越えてしまった自分自身を、必死に否定し、責め続けているかのような、痛々しい拒絶のしぐさだった。
鬼頭は動じない。彼女の耳元に唇を寄せ、何事かを執拗に、そして慈しむような声音で囁き続けている。
室内でカメラを構える雄一には、その会話の内容は一切分からない。ガラス戸越しに映るのは、妻の耳元に唇を這わせる略奪者と、それを受け入れまいとただ静かに首を振り続ける妻の、奇妙なほど密接で、静かな光景だけだ。声の聞こえない世界では、その沈黙のやり取りがかえって、二人の間にしか通じない親密な儀式のようにさえ見え、雄一の胸を掻き乱した。
どれほどの時間が流れただろうか。 執拗な囁きに心を摩耗させられたのか、やがて澪は首を振るのをやめた。その瞳は生気を失い切ったわけではないが、深く伏せられ、拒む力を失った弱々しさに満ちている。彼女はただ、されるがままに鬼頭の腕の中に身を委ねていた。
鬼頭は満足げに頷くと、澪の細い肩を抱いたまま、彼女をゆっくりと立ち上がらせた。共に立ち上がった鬼頭の肉体には、先ほどまでの激闘を物語るように、澪の分泌液と湯滴が混じり合い、月光を浴びて生々しく光っている。

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