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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第31章 壁越しの虜化
やがて、壁の向こうから衣擦れの音と共に、鬼頭の低く尊大な声が漏れ聞こえてきた。しかし、その声は深く沈み込み、何を命じているのか、耳を壁に押し当てる雄一には不明瞭な音の塊としてしか届かない。
「……っ……」「……だろう……、……お前……」
会話が途切れると、代わりに生々しく湿った音が壁を伝ってきた。「ジュルリ、レロ……」と、粘膜を執拗に舐め回すような、ねっとりとした音。昨夜、目の前で見せつけられた、澪の身体を隅々まで愛撫する鬼頭の指先や舌の動きが、雄一の脳裏に嫌応なしに鮮明な映像となって再生される。
「あ……っ、……んぅっ……。やめて……鬼頭さん……っ。雄一さんが隣にいるのに、そんな……っ。あぁっ、嫌……そこは触らないでっ!」
澪は必死に拒絶の言葉を口にしている。だが、その声は震え、望まぬ熱を帯び始めていた。
「だめ……っ、指……入れないでって言ってるのに……っ! ああぁっ、……んんっ、嫌……やめて、そんなことされたら、声が出ちゃう……っ!」
激しくなる愛撫の音。肌と肌が密着し、離れる際のアブナい吸着音。鬼頭が今、澪のどこを弄り、どこを口に含んでいるのか。見えないことが、かえって雄一の情欲と絶望を狂おしいほどに掻き立てた。
やがて、決定的な沈黙のあと、重苦しく肉が押し入る音が壁の向こうで響いた。
「――っ! あぁっ、……んっ……! ぁ、あぁぁぁっ! 嫌……っ、……やめて……っ! 鬼頭さんの……太すぎて、……壊されちゃう……っ! ぁ、……あぐ、……っ、……やだ、……やめて……、……でも……っ!」
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