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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第35章 遠い密室で堕ちる
しかし、鬼頭の指先がブラウスのボタンにかかり、冷たい夜気が肌に触れた瞬間、澪の脳裏に鋭い痛みが走った。ふいに、今この瞬間も自分を信じて待っている雄一の、穏やかな笑顔が鮮明に思い出されたのだ。
「……っ、鬼頭さん、待って……やめてください……っ!」
一度は沈みかけた意識が、恐怖と罪悪感によって急速に覚醒する。澪は必死に身をよじり、はだけていく胸元を両手で固く押さえ込んだ。
「今日は、仕事の話だけだって……そう言ったじゃないですか……!」
かつて料亭で初めて鬼頭に犯された夜、雄一はすぐそばにいた。襖一枚隔てた隣室、あるいはレンズの向こう側。あの時、汚辱に塗れながらも澪がどこかで救われていたのは、夫の気配がそこにあるという奇妙な「安心感」だった。
だが、今夜は違う。ここは雄一から遠く離れたホテルの密室だ。外界の音を遮断した静寂の中に、夫の体温など微塵もない。今この時も、雄一は紬を寝かしつけた後、時計の針を見つめながら、帰らない妻を案じてじりじりとした焦燥に焼かれているはずだ。そう思うだけで、澪の胸は潰れそうなほどの絶望に支配された。
「嫌だ……こんなこと、雄一さんに顔向けできない……っ! あの時とは違う……今は、私を待ってる人がいるんです。お願い、離して……!」
澪は必死に腕を振り払おうとしたが、鬼頭は彼女の細い両手首を掴むと、それを彼女の背中側へと回し、片手で強引に拘束した。逃げ場を失い、ソファの上で突き出されるような形になった澪の胸元に、鬼頭の熱い吐息が吹きかかる。
「離さないと言ったはずだ。……澪、君がどれほど夫を愛していても、この体はすでに俺のものだ。俺をこれほどまでに狂わせ、虜にしている自覚を持て」
鬼頭は空いた手で、抵抗する澪の背中に滑り込ませ、ブラジャーのホックを無慈悲に外した。 「あ……っ、だめっ、本当にだめなの……っ!」 澪の悲痛な叫びも虚しく、純白のレースが滑り落ち、豊かな膨らみが夜の空気に放り出される。
「……っ、鬼頭さん、待って……やめてください……っ!」
一度は沈みかけた意識が、恐怖と罪悪感によって急速に覚醒する。澪は必死に身をよじり、はだけていく胸元を両手で固く押さえ込んだ。
「今日は、仕事の話だけだって……そう言ったじゃないですか……!」
かつて料亭で初めて鬼頭に犯された夜、雄一はすぐそばにいた。襖一枚隔てた隣室、あるいはレンズの向こう側。あの時、汚辱に塗れながらも澪がどこかで救われていたのは、夫の気配がそこにあるという奇妙な「安心感」だった。
だが、今夜は違う。ここは雄一から遠く離れたホテルの密室だ。外界の音を遮断した静寂の中に、夫の体温など微塵もない。今この時も、雄一は紬を寝かしつけた後、時計の針を見つめながら、帰らない妻を案じてじりじりとした焦燥に焼かれているはずだ。そう思うだけで、澪の胸は潰れそうなほどの絶望に支配された。
「嫌だ……こんなこと、雄一さんに顔向けできない……っ! あの時とは違う……今は、私を待ってる人がいるんです。お願い、離して……!」
澪は必死に腕を振り払おうとしたが、鬼頭は彼女の細い両手首を掴むと、それを彼女の背中側へと回し、片手で強引に拘束した。逃げ場を失い、ソファの上で突き出されるような形になった澪の胸元に、鬼頭の熱い吐息が吹きかかる。
「離さないと言ったはずだ。……澪、君がどれほど夫を愛していても、この体はすでに俺のものだ。俺をこれほどまでに狂わせ、虜にしている自覚を持て」
鬼頭は空いた手で、抵抗する澪の背中に滑り込ませ、ブラジャーのホックを無慈悲に外した。 「あ……っ、だめっ、本当にだめなの……っ!」 澪の悲痛な叫びも虚しく、純白のレースが滑り落ち、豊かな膨らみが夜の空気に放り出される。

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