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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第36章 汚されない愛
「……ごめん。責めてごめん、澪。一番辛いのは君だよね……。僕が、僕の不甲斐なさのせいで、君にこんな思いを……」
雄一は彼女を強く抱きしめた。怒りよりも、彼女を失いたくないという愛が勝った瞬間だった。しかし、ふと不安が彼を襲う。
「……澪、体は大丈夫か? 怪我はないのか? それに……もし、あいつに生で……妊娠なんてことになったら……」
雄一の切実な心配に、澪は彼の胸の中で小さく首を振った。
「……大丈夫。鬼頭さん、……ちゃんとゴムを付けてくれたから……。だから、心配ないわ……」
その言葉は、夫を安心させるためのものでありながら、自らが鬼頭に身を委ね、その手法まで管理されていたという事実を雄一の心に深く刻み込むことでもあった。
玄関の冷たい空気の中で、二人はしばらくの間、縋り合うように抱き合っていた。鬼頭が去った後の静寂は、かえって雄一の脳裏に、彼が残していった卑猥な言葉を鮮明に再生させた。
『ブラウスのボタンを二つ外して……』 『彼女がそのすべてを武器にして大活躍してくれた』
妻が、自分の知らないところで他の男にその艶やかな胸元を晒し、媚態を演じていた。そしてその直後、鬼頭の欲望に屈し、ストッキングを破られながら蹂躙されていたのだ。
激しい憤りと、守りきれなかった自分への嫌悪。しかし、澪の震える肩を抱きしめ、彼女のうなじから漂う微かなホテルの石鹸の香りを嗅いだ瞬間、雄一の心根に、どろりとした、言うに忍びない劣情が兆した。
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