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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第40章 夫同席の羞恥商談
翌朝、澪はあの純白のシースルーランジェリーを鞄に忍ばせ、夫と共に家を出た。商談の直前になれば、これに着替え、神楽坂という男へ提示される「条件」そのものにならなければならない。その過酷な現実が刻一刻と近づいていたが、隣を歩く雄一の決意に満ちた横顔だけが、彼女を絶望の淵で支える確かな実体となっていた。
オフィスに到着すると、澪は重い足取りで自らの仕事場でもある社長執務室のドアを開けた。そこには、すでにデスクで書類に目を通している鬼頭の姿があった。
「失礼します、鬼頭さん。……実は今日、主人がお話がありまして参りました」
鬼頭が顔を上げ、澪の隣に立つ雄一の姿を認めると、その眉を不審げに跳ね上げた。
「……雄一くんじゃないか。どうした、こんな朝早くに。契約の件なら彼女が誠心誠意……尽くしてくれているはずだが」
鬼頭の言葉を遮るように、雄一が一歩前に踏み出した。その表情は、かつて絶望に打ちひしがれていた男のそれではなく、一人の夫としての峻烈な意志を宿していた。
「鬼頭。今日の神楽坂という人との商談……俺も同席させてくれ」
「……何?」
鬼頭の口から、困惑に満ちた声が漏れた。
「正気か? これは君の再就職の話ではない。わが社の命運を分ける商談だ。部外者、ましてや当事者の夫を同席させるなど、前代未聞だぞ」
「承知している。だが、この商談の『条件』が何であるか、俺は澪からすべて聞いた」
雄一は正面から真っ直ぐに鬼頭の瞳を射抜いた。
「妻が……澪が、見知らぬ男の前で、あんな下着姿を晒さなければならない。それを黙って家で待っていることなど、俺にはできない。彼女が辱めを受けるその場所に、俺もいたい。夫として、彼女の隣でその苦痛を共有したいんだ。それが許されないなら、この商談は……」
「……商談を壊すとでも言うのか?」
「いや。商談を成功させるためだ。澪が、俺が見守っていることで心を折らずにやり遂げられるのなら、それが最も確実な道のはずだ。頼む、鬼頭!」
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