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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第42章 夫の吐露 汚濁を救う背徳の告白
二人は抜け殻のような足取りでホテルを後にし、鬼頭が手配していたベビーシッターのもとへ向かった。預けられていた紬を受け取ると、彼女は両親の姿を見つけるなり、「パパ! ママ!」とはじけるような笑顔で駆け寄ってきた。
「パパ、ママ、おかえり! あのね、今日はお姉さんと一緒に折り紙したんだよ! ほら、見て見て!」
紬が自慢げに差し出す赤い手裏剣。その無垢な笑顔と透き通った声だけが、暗濁した二人の心をかろうじて現世に繋ぎ止めていた。帰りのタクシーの車内、紬はシッターのお姉さんとどれほど楽しく過ごしたかを一生懸命に話し続けた。その明るさに救われながらも、夫婦は自分たちが守ろうとしている日常の裏側に、どれほど醜悪な対価を支払い続けているかを痛感し、静かに奥歯を噛み締めた。
帰宅し、夕食と入浴を済ませて、ようやく紬が深い眠りについた。静まり返ったリビングで、雄一と澪は向かい合わせに座り、サイドテーブルに置かれたあの「本契約書」を無言で見つめた。
「……これ、明日、鬼頭に届けるよ」
雄一が、枯れた声で口を開いた。澪は膝の上で細い指を組み、神楽坂に蹂躙された身体の奥に残る重い違和感を堪えながら、静かに頷いた。
「ええ。……これでようやく、鬼頭さんとの約束も一つ果たせたことになるわね。……でも、神楽坂さんは、これからも私を呼ぶと言っていたわ」
「ああ……。この書類のために、君をあんな目に遭わせて、それでもまだ終わらないなんて……。鬼頭との愛人契約、そして神楽坂の専属担当……。俺は、俺はいったい何を……」
雄一は顔を覆い、絞り出すように言った。鬼頭に会社を救ってもらう代償として始まった愛人契約。そして今、神楽坂という新たな支配者に、澪は物理的にも精神的にも繋ぎ止められようとしている。
「パパ、ママ、おかえり! あのね、今日はお姉さんと一緒に折り紙したんだよ! ほら、見て見て!」
紬が自慢げに差し出す赤い手裏剣。その無垢な笑顔と透き通った声だけが、暗濁した二人の心をかろうじて現世に繋ぎ止めていた。帰りのタクシーの車内、紬はシッターのお姉さんとどれほど楽しく過ごしたかを一生懸命に話し続けた。その明るさに救われながらも、夫婦は自分たちが守ろうとしている日常の裏側に、どれほど醜悪な対価を支払い続けているかを痛感し、静かに奥歯を噛み締めた。
帰宅し、夕食と入浴を済ませて、ようやく紬が深い眠りについた。静まり返ったリビングで、雄一と澪は向かい合わせに座り、サイドテーブルに置かれたあの「本契約書」を無言で見つめた。
「……これ、明日、鬼頭に届けるよ」
雄一が、枯れた声で口を開いた。澪は膝の上で細い指を組み、神楽坂に蹂躙された身体の奥に残る重い違和感を堪えながら、静かに頷いた。
「ええ。……これでようやく、鬼頭さんとの約束も一つ果たせたことになるわね。……でも、神楽坂さんは、これからも私を呼ぶと言っていたわ」
「ああ……。この書類のために、君をあんな目に遭わせて、それでもまだ終わらないなんて……。鬼頭との愛人契約、そして神楽坂の専属担当……。俺は、俺はいったい何を……」
雄一は顔を覆い、絞り出すように言った。鬼頭に会社を救ってもらう代償として始まった愛人契約。そして今、神楽坂という新たな支配者に、澪は物理的にも精神的にも繋ぎ止められようとしている。

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