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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第73章 違うオスを求める人妻
しかし、その男たちの野蛮な狂騒をすぐ間近で見つめている澪の瞳は、驚くほど冷静で、どこまでも冷徹だった。乱れた髪の隙間から、汗を飛び散らせて掴み合う二人を見つめながら、彼女の頭脳は冷酷なまでに状況を計算し尽くしていた。
(このままじゃ、また真壁さんが勝つわ……)
真壁の圧倒的な身体能力と、先ほど思い知らされた底知れない精力。織部が感情に任せて殴りかかったところで、いずれ力でねじ伏せられるのは明白だった。そして、もしこのまま真壁に主導権を握られ続け、彼に何度も抱かれることになれば、自分の肉体と精神は本当に破壊され、修復不可能なまでに壊されてしまうかもしれないという本能的な恐怖があった。
それ以上に、澪にはこの場を支配するための冷徹な計算があった。 もともと彼女には、この地獄を生き抜くための確かな作戦があったのだ。一番まともで話の通じる宇佐美を盾にすることで、体力勝負で強引な真壁や、陰湿っぽいうえにやや変態気質のある織部にこれ以上抱かれまいとする防衛策。しかし、その完璧なはずだった計画は、愛する夫・雄一の予期せぬ嫉妬によって完全に頓挫してしまっていた。
それでも、まだ全てが終わったわけではない。もしこの狂ったゲームの果てに、神楽坂が口にしていた「来週末の独占権」が本当に勝者に与えられるというのなら、澪は何が何でも、一番まともな宇佐美に勝たせたかった。 そのためには、今ここで真壁だけにポイントを独占されるわけにはいかない。彼がこれ以上ポイントを積み上げて独走するのを、何としてでも防ぐ必要があった。
さらに、重要なルールが彼女の頭をよぎる。宇佐美は、自分が真壁と織部の両方の男とセックスを完遂しない限り、この寝室には戻ってこないことになっているはずなのだ。
(真壁さんの独走を止めるためにも、そして、宇佐美さんを私の元に戻すためにも……ここは仕方ない。織部さんに身を任せるしか道は無いのよ……)
陰湿で変態的な織部に抱かれることへの強い嫌悪感はあった。しかし、真壁のポイント獲得を阻止し、宇佐美を呼び戻して全体のバランスを均衡させるためには、今このタイミングで織部をセックスに誘うことこそが、唯一にして最大の最適解だった。全ては彼らを欺き、この歪んだ点数勝負の主導権を裏から握り続けるための冷徹な選択。
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