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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第94章 妻独占権を与える夫の結論
「雄一さん……あなた、正気ですか!? 僕を選んでいれば、僕は澪さんを一生大切にする覚悟があった! それを、よりによって、あの強引な真壁さんに渡すというのですか! 澪さんを守る気なんてさらさらない、あの男に……っ!?」
宇佐美は裏切られたかのような激しい怒りと絶望を剥き出しにして雄一に掴みかかろうとするが、雄一はただ、光を失った虚ろな目で宇佐美を見つめ返すだけだった。宇佐美に澪を完全に奪われる最悪の未来だけは防いだ。織部によって澪が修復不可能なほどに壊される悪夢も回避した。しかし、それは同時に、自らの手で妻を真壁という別の男の元へ来週末に貸し出し、キスも中出しもされる運命を決定づけてしまったという、あまりにも皮肉で、残酷極まる結末を意味していた。
「あ、あぁ……雄一さん、どうして……真壁さんなの……っ」
澪は顔を覆い、ベッドの上で崩れ落ちるように泣き崩れた。宇佐美に示した情愛については罪悪感も躊躇もあったが、3人の中で一番まともな宇佐美との身も心も安心な来週末を否定され、夫の自暴自棄とも言える手によって別の男へ差し出されるという現実に、彼女の心も激しく引き裂かれていた。
ずっと二人のやり取りを冷ややかに、しかし勝利者の余裕を持って見つめていた真壁は、ゆっくりと全裸のまま歩み寄り、雄一の肩をポンと叩いた。
「賢明な判断ですよ、雄一さん。宇佐美のような青臭い感傷に流されて家庭を壊す男に貸し出すより、私の方がよほどビジネスとして綺麗に扱ってあげられますからね。来週末は、ご期待通り、澪さんのすべてをじっくりと、存分に味あわせてもらいますよ。もちろん、約束通りキスも中出しも、余すところなくね」
真壁の容赦のない、しかしどこか冷徹な勝利宣言が、静まり返った部屋に響き渡る。
「クスクス……ハハハ! いやあ、実に見事な大逆転劇だ! 夫の愛情と嫉妬が勝敗を決めるなんて、これ以上ない最高のエンディングじゃないか!」
ソファーから立ち上がった神楽坂の、愉悦に満ちた高笑いだけが、絶望の泥沼に深く沈んだベッドルームに冷酷に木霊していた。
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