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愛と犠牲の果て~人妻を堕とす愛人契約~
第96章 夫婦の絆を奪う唇の蹂躙
「澪……!」
鬼頭の姿が見えなくなるや否や、雄一は弾かれたように応接室の中へと駆け込んだ。
室内のソファーには、鬼頭の加虐的な性欲によって徹底的に弄ばれ、その濃厚な愛撫の名残を生々しく全身から発している、変わり果てた妻の姿があった。
雄一が応接に入ると、澪はソファーの背もたれに手をかけて跪いていた。自力で真っ直ぐに立ち上がることすらできない様子だった。彼女の顔は、衣服の中に直接手を入れられてクリトリスをいじり回された激しい快感と、10分間にも及ぶ凄惨なキスの熱によって、酷く赤く上気していた。
その瞳は涙で潤み、焦点が定まらずにとろんと虚空を見つめている。ブラウスのボタンは外されて胸元が大きくはだけ、ずらされたブラジャーから白い胸が露出しており、タイトスカートは腰までめくれ上がったまま、ストッキングと下着が膝元まで引き下ろされ、彼女のデリケートな部分が生々しく露出していた。首筋や胸元には鬼頭の手による強い赤みがいくつも浮かび、何より彼女の唇にひいてあったはずの口紅は、激しい口づけと唾液の往復によってすべてを拭い去られ、完全に、跡形もなく消え去っていた。
衣服の隙間からは、直に秘部を触られ、激しく開発された名残である卑猥な蜜の匂いが、室内の熱気とともに生々しく漂っているかのようにさえ感じられた。部屋全体が、たった今繰い広げられた悍ましい情事の余韻と、男の欲望に染め上げられた濃厚で卑猥な雰囲気に完全に包まれていた。雄一はその姿に絶望しながらも、這うようにして澪の元へと駆け寄り、その震える肩を抱きしめようとした。
その瞬間、澪は涙をボロボロとこぼしながら、掠れた声で雄一に謝罪した。
「雄一さん……ごめんなさい……っ。あなたがいるのに……あの人に、唇を奪われて……っ。拒絶しなければいけないのに、大切なあなたのための唇なのに……守れなくて、汚されてしまって……本当にごめんなさい……!」
夫との最後の絆ともいえる唇、そして口づけ。そんな大切なものを、他の男の欲望のままに蹂躙され、快楽の中で受け入れてしまったという猛烈な罪悪感と屈辱。澪はソファーの背もたれにしがみついて跪いたまま、ただ激しく泣き崩れ、唇を奪われたことに対する絶望的な謝罪の言葉を何度も何度も繰り返すことしかできなかった。
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