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キモおじ ~もう一つのエロ本を拾っただけなのに~
第9章 《永遠の愛》
──【3年後・2026年 春】
静かなチャペル。
純白のウェディングドレスに身を包んだ優香は、満面の笑みでバージンロードの先に立っていた。
その腹部は、誰の目から見てもはっきりとわかるほど、大きく前にせり出している。
参列しているのは、聡の厳格そうな両親と、高校時代の友人数名のみ。ひっそりとした、しかし濃密な空気の結婚式だった。
「優香、本当におめでとう。素敵な結婚式ね」
「お母さん、ありがとう」
二人は大きく膨らんだ優香のお腹を見つめ、幸せそうに微笑み合った。
寄り添う香代子の足元には、聡の面影を持つ2歳になる女の子がしがみつき、香代子の腕の中には、生まれて間もない男の子が眠っていた。
あれから香代子は無事に出産し、そしてすぐさま次の子を授かっていた。40代半ばとは思えないその驚異的な生命力を、優香は誇らしくさえ思っていた。
(私も、あんなに毎晩、聡さんのを奥までもらっていたのに……)
優香は自分の方が早く身籠ると思っていたが、なかなか結果が出ず、母と聡の「生命としての相性の良さ」を羨ましく思う日々が続いていた。
しかし今、優香の大きなお腹の中には、念願だった聡の新しい命が確かに息づいている。
優香が妊娠したことを機に、香代子は聡と籍を分けた。「今度は優香が、ウェディングドレスを着る番よ」と、母から妻としての籍を「借りる」ことになったのだ。
「ねえ……優香の旦那さんって、あのおじさんだよね?」
「うん……いくらなんでも、あんなに年上で冴えない見た目の人を選ぶなんて……」
「優香、昔はあんなに可愛かったのに、ちょっと可哀想……」
友人たちがヒソヒソと囁き合っている。
普通の恋愛をし、普通の家庭を築こうとしている彼女たちからすれば、小太りで冴えない中年の聡に嫁ぎ、若くして身重になっている優香の姿は「哀れな転落」に映るのだろう。
しかし、その声が耳に入った優香と香代子は、顔を見合わせてクスリと小さな声で笑い合った。
「あの子たち、何もわかってないわね」
「ふふっ、本当。可哀想なのはあの子たちの方なのにね」
静かなチャペル。
純白のウェディングドレスに身を包んだ優香は、満面の笑みでバージンロードの先に立っていた。
その腹部は、誰の目から見てもはっきりとわかるほど、大きく前にせり出している。
参列しているのは、聡の厳格そうな両親と、高校時代の友人数名のみ。ひっそりとした、しかし濃密な空気の結婚式だった。
「優香、本当におめでとう。素敵な結婚式ね」
「お母さん、ありがとう」
二人は大きく膨らんだ優香のお腹を見つめ、幸せそうに微笑み合った。
寄り添う香代子の足元には、聡の面影を持つ2歳になる女の子がしがみつき、香代子の腕の中には、生まれて間もない男の子が眠っていた。
あれから香代子は無事に出産し、そしてすぐさま次の子を授かっていた。40代半ばとは思えないその驚異的な生命力を、優香は誇らしくさえ思っていた。
(私も、あんなに毎晩、聡さんのを奥までもらっていたのに……)
優香は自分の方が早く身籠ると思っていたが、なかなか結果が出ず、母と聡の「生命としての相性の良さ」を羨ましく思う日々が続いていた。
しかし今、優香の大きなお腹の中には、念願だった聡の新しい命が確かに息づいている。
優香が妊娠したことを機に、香代子は聡と籍を分けた。「今度は優香が、ウェディングドレスを着る番よ」と、母から妻としての籍を「借りる」ことになったのだ。
「ねえ……優香の旦那さんって、あのおじさんだよね?」
「うん……いくらなんでも、あんなに年上で冴えない見た目の人を選ぶなんて……」
「優香、昔はあんなに可愛かったのに、ちょっと可哀想……」
友人たちがヒソヒソと囁き合っている。
普通の恋愛をし、普通の家庭を築こうとしている彼女たちからすれば、小太りで冴えない中年の聡に嫁ぎ、若くして身重になっている優香の姿は「哀れな転落」に映るのだろう。
しかし、その声が耳に入った優香と香代子は、顔を見合わせてクスリと小さな声で笑い合った。
「あの子たち、何もわかってないわね」
「ふふっ、本当。可哀想なのはあの子たちの方なのにね」

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