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大人の時間
第11章 二日酔い
隆史
「うわぁぁぁぁ!」

悲鳴を上げて起き上がる隆史。
慌てて辺りを見回す。
自分の寝室だ。

ズキッ…

隆史
「うっ…頭が割れるように痛い…」
「俺、なんで叫んだんだ…?」
「昨日の記憶が無い…」

仁美が部屋に入ってくる。

仁美
「あら、隆史さん。やっと起きたのね」 
「も〜、昨日バカみたいに飲み過ぎるからよ〜」

隆史
「昨日…?俺、飲んでたのか?」

仁美
「そうよ〜」
「泥酔して帰ってきたの覚えてないの?」
「大変だったんだからね」

隆史
(全く思い出せない…)
(けどパジャマだし、ちゃんと家に帰って来たからよかったのか…?)

仁美
「お昼ご飯の用意出来てるから、顔洗って食べましょ」

隆史
「あ、あぁ…すぐ行くよ」

フラつきながら洗面台の方へと向かおうとする隆史。
崩れ落ちそうになるところを仁美が支えてくれた。

仁美
「も〜ホント大丈夫?」
「しっかりしてよね」

隆史は仁美に抱きつき、体勢を整えた。
起き上がろうとした時、馴染みのない香りが仁美から漂った。

隆史
(あれ…?いつも違う匂いがする…)
(男用の香水の匂い…?)
(いや、違う…料理か…?)

二日酔いで嗅覚が正常に機能していない気もする。
隆史は頭を振り、再度洗面台を目指した。

その光景を、冷たい笑顔で見つめる仁美が小声で囁いた。

仁美
「これから…もっともっと…楽しませてあげるからね…」
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