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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第12章 二人のファースト・デイト~求めていた温もりと約束~②
彩香は目に涙を浮かべながら、首を小さく横に振った。

「……嬉しいです。健治さんの気持ちが聞きたかったんです。拒否されたら怖かった……。
私も、本当は……もし赤ちゃんができたら、健治さんの子供を産みたいって思ってました。
結婚したいって、ずっと考えてました。
でも、まだそういうことにならなかったら……
もう数年は、二人きりの時間を大事にしたいなって……」

言葉の最後は少し震えていて、彩香は恥ずかしそうに視線を落とした。

健治さんは一瞬、目を細めて優しく笑った。
そして彩香をそっと抱き寄せ、背中を大きな手で包み込むように撫でた。

「そうか……彩香も、そう思ってくれてたんだな」

健治さんの声は低く、温かく、胸の奥まで響くようだった。

「嬉しいよ。俺も、お前となら子供が欲しいと思ってる。
ただ……今は彩香・・・お前と二人で過ごすこの時間が、
まだまだ足りないと思ってる。
お前がもう少し、俺だけの彩香でいてくれるなら、それも幸せだ」


健治さんは彩香の額に優しくキスをし、続けた。


「焦らなくていい。
避妊はちゃんと続けながら、もし運命で授かったら、その時は二人で喜んで迎えよう。
結婚も、子供も、全部お前のペースでいい。
お前が笑顔でいられる形が、俺の一番の希望だ」

彩香は健治さんの広い胸に顔を埋め、幸せそうに小さく何度も頷いた。
涙が一筋、頰を伝った。


「…健治さん……ありがとうございます。嬉しい・・・・。」


窓の外には夜の街の灯りが静かに輝き、
二人の穏やかで、深く結ばれた時間がゆっくりと流れていった。
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