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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第13章 二人のファースト・デイト~求めていた温もりと約束~③
口ひげの付いた渋い顔に、静かな決意が宿る。

同時に、別の感情も静かに燃え上がっていた。


独占欲だ。


他の男に彩香が笑顔を向けることすら、今は想像しただけで胸がざわつく。

今日、彩香が自分の腕の中であんなに甘えてくれたことが、たまらなく愛おしく、
同時に「これは俺だけのものだ」という所有感を強く掻き立てていた。

(……彩香は俺のものだ。
俺だけの彩香。
もっと、深く俺の色に染めたい。
優しく、たっぷりと、甘やかしてやりたい……)

湯が肩を伝う中、健治はゆっくりと目を開けた。

明後日、月曜日に会社で会うまで、まだ一日半ある。

その間も、彩香のことを考えるだけで体が熱くなる。

健治は湯を止めて浴室から上がり、バスローブを羽織りながらリビングの窓辺に立った。

夜の横浜の灯りを眺めながら、低く独り言のように呟いた。

「……彩香。俺はお前を、絶対に幸せにする」

包容力と、強い保護欲。

そして、抑えきれないほどの独占欲。

47歳の大内健治の中で、三つの感情が静かに、しかし確実に大きくなっていった。
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