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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第19章 会社で疼く恋~平日の秘密の距離/木曜日~
会議は約50分で終了した。
彩香はカメラオフのまま、深く息を吐き、椅子の背もれに体を預けた。
「……はあ……もう、心臓が持たない……」
(健治さんの声、聞くだけでこんなに……
途中で声震えちゃった……絶対バレてるよね……?
意地悪……でも、嬉しかった……)
彼女は両手で熱い頰を押さえ、恥ずかしさと甘い疼きを抱えたまま、
しばらく動けなかった。
----------
10時40分 会議終了後
会議が終わって間もなく、彩香のPCに新しい案件の通知が飛び込んできた。
取引先から急ぎの修正依頼が入り、
企画部としての判断を大内課長に確認する必要があった。
(……電話するしかない……)
彩香はスマホを握りしめ、画面を見つめたまま深く息を吐いた。
会議中、すでに声が震えてしまっていたのに、さらに直接電話なんて……。
(逃げちゃダメ、逃げちゃダメ、逃げちゃダメ……!
仕事なんだから、普通にしなきゃ……!)
意を決して社内携帯から健治さんの社内携帯の番号にかけた。
コール音が数回鳴った後、低く落ち着いた声が耳に響いた。
「大内です」
「……あ……け……大内さん、お疲れ様です。中山です」
声がまだ震えていた。
会議のとき以上に上ずってしまい、彩香は慌てて自分の口元を押さえた。
健治さんは一瞬間を置いてから、穏やかだがわずかに甘さを含んだ声で答えた。
「中山か。どうした?」
「す、すみません。急ぎで確認したい案件がありまして
……先ほどの会議後の資料について、修正箇所の判断を……」
彩香は必死に業務の内容を説明しようとしたが、電話越しに聞こえる健治さんの低い声が、昨夜のプールサイドの記憶と重なる。
水着越しに感じた逞しい胸板、口ひげが唇に擦れた感触、
ねっとりと絡みつく濃厚なキス……。
(……だめ、思い出さないで……!
今、仕事中なのに……声、変になってる……)
太ももを強く擦り合わせ、下着がさらに湿っていくのを感じて顔を真っ赤にした。
説明の途中で語尾が掠れ、息が混じってしまう。
健治さんは丁寧に指示を出しながらも、声の端々に優しさと意地悪さを滲ませていた。
彩香はカメラオフのまま、深く息を吐き、椅子の背もれに体を預けた。
「……はあ……もう、心臓が持たない……」
(健治さんの声、聞くだけでこんなに……
途中で声震えちゃった……絶対バレてるよね……?
意地悪……でも、嬉しかった……)
彼女は両手で熱い頰を押さえ、恥ずかしさと甘い疼きを抱えたまま、
しばらく動けなかった。
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10時40分 会議終了後
会議が終わって間もなく、彩香のPCに新しい案件の通知が飛び込んできた。
取引先から急ぎの修正依頼が入り、
企画部としての判断を大内課長に確認する必要があった。
(……電話するしかない……)
彩香はスマホを握りしめ、画面を見つめたまま深く息を吐いた。
会議中、すでに声が震えてしまっていたのに、さらに直接電話なんて……。
(逃げちゃダメ、逃げちゃダメ、逃げちゃダメ……!
仕事なんだから、普通にしなきゃ……!)
意を決して社内携帯から健治さんの社内携帯の番号にかけた。
コール音が数回鳴った後、低く落ち着いた声が耳に響いた。
「大内です」
「……あ……け……大内さん、お疲れ様です。中山です」
声がまだ震えていた。
会議のとき以上に上ずってしまい、彩香は慌てて自分の口元を押さえた。
健治さんは一瞬間を置いてから、穏やかだがわずかに甘さを含んだ声で答えた。
「中山か。どうした?」
「す、すみません。急ぎで確認したい案件がありまして
……先ほどの会議後の資料について、修正箇所の判断を……」
彩香は必死に業務の内容を説明しようとしたが、電話越しに聞こえる健治さんの低い声が、昨夜のプールサイドの記憶と重なる。
水着越しに感じた逞しい胸板、口ひげが唇に擦れた感触、
ねっとりと絡みつく濃厚なキス……。
(……だめ、思い出さないで……!
今、仕事中なのに……声、変になってる……)
太ももを強く擦り合わせ、下着がさらに湿っていくのを感じて顔を真っ赤にした。
説明の途中で語尾が掠れ、息が混じってしまう。
健治さんは丁寧に指示を出しながらも、声の端々に優しさと意地悪さを滲ませていた。

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