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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第20章 会社で疼く恋~平日の秘密の距離/金曜日~
12時05分 休憩室
昼休みになり、彩香はいつもの休憩室に向かった。
しかし今日は月に二回の明治製菓物販日。
休憩室は人で溢れ、座れる席は一つも空いていなかった。
「買いたいお菓子……あったはずなのに……」
行列に並ぶしかなく、仕方なく後ろに並んだ彩香。
数分後、ふと後ろを振り返った瞬間——
(……えっ)
自身より五人ほど後ろに、健治さんが立っていた。
大迫課長と談笑しながら、時折こちらに視線を向けている。
彩香の顔が一瞬で真っ白になり、慌てて前を向いた。
心臓が爆発しそうになる。
(見られた……!? 見られてないよね……?)
彼女は買うものを諦め、行列からそそくさと離脱した。
背中を小さくして、まるで別人になりすますようにその場を去る。
<健治SIDE>
(……ふっ)
健治は大迫課長との会話を続けながら、彩香の慌てふためく後ろ姿を目で追っていた。
口ひげの下で、わずかに笑みが浮かぶ。
(また逃げたな。あの必死な小走り……可愛すぎる)
彩香が物販会場から逃げ出す瞬間、肩を縮めて顔を隠そうとする仕草が、
健治の胸を甘くざわつかせた。
昨夜のLINEで「普通に接する」と約束したはずなのに、
朝からずっとこんな調子だ。
(緊張しすぎて疲れてる顔してる……
俺のせいだな)
愛おしさと、抑えきれない保護欲が込み上げる。
同時に、強い独占欲も。
(あんな顔、他の奴らに見せたくない。
早く日曜日にならないか……)
健治は内心で低く笑いながら、物販の行列を進んだ。
昼休みになり、彩香はいつもの休憩室に向かった。
しかし今日は月に二回の明治製菓物販日。
休憩室は人で溢れ、座れる席は一つも空いていなかった。
「買いたいお菓子……あったはずなのに……」
行列に並ぶしかなく、仕方なく後ろに並んだ彩香。
数分後、ふと後ろを振り返った瞬間——
(……えっ)
自身より五人ほど後ろに、健治さんが立っていた。
大迫課長と談笑しながら、時折こちらに視線を向けている。
彩香の顔が一瞬で真っ白になり、慌てて前を向いた。
心臓が爆発しそうになる。
(見られた……!? 見られてないよね……?)
彼女は買うものを諦め、行列からそそくさと離脱した。
背中を小さくして、まるで別人になりすますようにその場を去る。
<健治SIDE>
(……ふっ)
健治は大迫課長との会話を続けながら、彩香の慌てふためく後ろ姿を目で追っていた。
口ひげの下で、わずかに笑みが浮かぶ。
(また逃げたな。あの必死な小走り……可愛すぎる)
彩香が物販会場から逃げ出す瞬間、肩を縮めて顔を隠そうとする仕草が、
健治の胸を甘くざわつかせた。
昨夜のLINEで「普通に接する」と約束したはずなのに、
朝からずっとこんな調子だ。
(緊張しすぎて疲れてる顔してる……
俺のせいだな)
愛おしさと、抑えきれない保護欲が込み上げる。
同時に、強い独占欲も。
(あんな顔、他の奴らに見せたくない。
早く日曜日にならないか……)
健治は内心で低く笑いながら、物販の行列を進んだ。

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