この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影を背負った愛~足りない愛を、君に
第20章 会社で疼く恋~平日の秘密の距離/金曜日~
12時05分 休憩室

昼休みになり、彩香はいつもの休憩室に向かった。

しかし今日は月に二回の明治製菓物販日。
休憩室は人で溢れ、座れる席は一つも空いていなかった。

「買いたいお菓子……あったはずなのに……」

行列に並ぶしかなく、仕方なく後ろに並んだ彩香。

数分後、ふと後ろを振り返った瞬間——

(……えっ)

自身より五人ほど後ろに、健治さんが立っていた。
大迫課長と談笑しながら、時折こちらに視線を向けている。

彩香の顔が一瞬で真っ白になり、慌てて前を向いた。
心臓が爆発しそうになる。

(見られた……!? 見られてないよね……?)

彼女は買うものを諦め、行列からそそくさと離脱した。
背中を小さくして、まるで別人になりすますようにその場を去る。


<健治SIDE>

(……ふっ)

健治は大迫課長との会話を続けながら、彩香の慌てふためく後ろ姿を目で追っていた。
口ひげの下で、わずかに笑みが浮かぶ。

(また逃げたな。あの必死な小走り……可愛すぎる)

彩香が物販会場から逃げ出す瞬間、肩を縮めて顔を隠そうとする仕草が、
健治の胸を甘くざわつかせた。

昨夜のLINEで「普通に接する」と約束したはずなのに、
朝からずっとこんな調子だ。

(緊張しすぎて疲れてる顔してる……
 俺のせいだな)

愛おしさと、抑えきれない保護欲が込み上げる。
同時に、強い独占欲も。

(あんな顔、他の奴らに見せたくない。
 早く日曜日にならないか……)

健治は内心で低く笑いながら、物販の行列を進んだ。
/231ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ