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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第24章 二人の甘い土曜日~背中に甘える女と、過去の影を秘めた男①~
13時18分 大内健治 横浜市西区 自宅マンション

二人は健治の愛車であるフォレスターに乗り込んだ。
彩香は助手席に座り、シートベルトを締めながら少し緊張した様子で窓の外を見ていた。

健治は車を走らせながら、彩香の左手を自然に握った。
健治は嬉しそうに彩香の横顔を見つめた。

「初めて俺の車で送ってもらうんだな」

「……はい。人生初の……自宅までのドライブデートです」

彩香は照れくさそうに笑い、健治の大きな手に自分の指を絡めた。


車内は穏やかな空気に包まれ、
時折信号で止まるたびに二人は顔を見合わせて甘く微笑み合った。


健治が親指で彩香の手の甲を優しく撫でると、彩香は幸せそうに目を細めた。


「健治さんの車、広くて落ち着きます……
隣に健治さんがいるだけで、ドキドキします」


「可愛いことを言うな。もっと送りたくなるぞ」

少し意地悪く満足気に健治さんは返した。

短いドライブの間、二人は手を繋いだまま、ささやかな会話を楽しんだ。



彩香にとって、それは特別で甘い時間だった。



彩香のマンションの近くに到着すると、健治は車を路肩に停めた。

名残惜しそうな空気が車内に広がる。彩香はシートベルトを外しながらも、
なかなか降りようとせず、健治を見つめた。


健治も同じ気持ちだったのか、彩香の頰を優しく両手で包み、深くディープキスをした。

「ん……っ……はぁ……」


唇を重ね、舌を優しく絡め合い、互いの想いを確かめるような長いキス。

息が苦しくなるまで続き、唇が離れた時には彩香の瞳が潤んでいた。

「……健治さん……」


「じゃあまた明日な、彩香」


健治は低く優しい声で囁き、彩香の額に最後のキスを落とした。

彩香は名残惜しそうに何度も振り返りながら、車から降りた。
ドアを閉める直前、小さな声で言った。

「……昨日からずっと、ありがとうございました。
明日……楽しみにしてます」



健治は微笑みながら軽く手を振り、彩香の姿が見えなくなるまでその場に停まっていた。
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