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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第4章 大きな背中に、甘い余韻 ~初めての休日と2人だけの約束①~
朝11時、彩香はようやく重い瞼を開けた。

初めて何度も深夜まで激しく愛し合った疲れが、身体の芯に残っていた。
ぐっすりと深い眠りだった。
ベッドの隣には、大内さんの大きな背中があった。
幸せそうな寝息、いびきが小さく響いている。

(……本当だったんだ。夢じゃなかった……)

彩香の唇に自然と微笑みが浮かんだ。
愛おしさが溢れて、そっと身を寄せ、大内さんの横顔に優しくキスをした。
少し硬い髭の感触と、穏やかな寝顔に胸がきゅんとなる。

「ん……」
大内さんはまだ深い眠りの中だった。

彩香は静かにベッドを抜け出し、脱ぎ捨てていたバスタオルを手に洗面所へ向かった。
洗濯機にタオルを入れながら、改めて大内さんの自宅をゆっくりと見回す。

昨夜は暗くてよく見えなかった部屋が、朝と昼の間の光で鮮明になっていた。

2LDKの広い間取り。
ベッドルームの一角は仕事スペースになっており、
パソコンと大きなデスク、本棚にはIT関連や建築関係の専門書、
映画や水泳、スカッシュ、ゴルフの本がずらりと並んでいる。
「すごい……ちゃんと大人な部屋だ」

興味を引かれて隣の部屋のドアを開けると、
そこは軽いトレーニングルームだった。
ダンベル、ランニングマシン、スカッシュラケット、そしてゴルフバッグ、
そしてグローブ。
どれも丁寧に管理されている。

リビングへ移動すると、
レコードプレーヤーとCDプレーヤー、
昔の洋楽・邦楽の豊富なコレクションが目に入った。

テレビの横には、大内さんの息子さんの幼い頃からの写真が何枚も飾られている。
どれも愛情たっぷりに撮影されたものばかりだった。
(……課長らしい、ちゃんとしたお家。広いし、全部ちゃんと整ってる……)
彩香は胸が温かくなった。

高給取りの課長らしい余裕のある広さと、
趣味や家族を大切にする大内さんの人柄が、部屋の隅々に感じられた。

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