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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第47章 逃げ切れない平日の甘い攻防~金曜~
<健治SIDE>

一方、健治は彩香と話した後自席に戻っていった。

健治は5月末の金曜夜に中山彩香を抱き、
彼女の処女を奪って以来、社内での態度にわずかながら変化が生じていた。

表面的にはこれまで通り、仕事に打ち込む企画部課長の顔を崩していない。

しかし、彩香に関する指示の出し方や視線の向け方が、以前よりわずかに柔らかく、
時に熱を帯びるようになった。

彩香が他の男性社員と話しているのを見かけると、
口ひげの下で唇を軽く引き結び、資料を握る手に力が入るようになった。

そして、先週末に愛した以降、その変化はさらに顕著になった。

(……彩香……お前を傷つけたくない。
6月の金曜に初めて抱いてから、お前は俺の女になった。
いつもあんなに可愛く乱れて、俺を求めてくれる……
お前を誰にも渡したくないという気持ちが、日に日に強くなっていく……)

大内健治は47歳の男として、経験豊富でありながらも、初めて本気で愛した若い部下に対して、
責任感と強い独占欲、そして抑えきれない愛情の間で静かに葛藤を抱えていた。

社内では「いつもの大内課長」を完璧に演じながらも、
心の中では彩香のことだけで頭がいっぱいになっていた。
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