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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第47章 逃げ切れない平日の甘い攻防~金曜~
同日 夜22時 横浜市神奈川区 彩香自宅マンション 1LDKのリビング。

テレビではDeNAの試合が終盤に差し掛かっていた。

明日のデート用の服をすでにクローゼットに出しておき、
バッグの中身も整えたあと、
彩香はソファに浅く腰かけて野球中継のテレビ画面をぼんやり見ている。

スマホが振動した。

健治さん 22:03
彩香まだ起きてるか?
俺はさっきスカッシュから帰ってきたところだ。

彩香はすぐに画面を開き、少しだけ唇を緩めた。


彩香 22:03
こんばんわ健治さん( ;∀;)
起きてます。
さっきまで野球見てましたよ(⌒∇⌒)

健治さん 22:04
そうか。野球いつか一緒に見に行こうな。
明日、10時にそっちの玄関でいいな


彩香 22:04
はい。私も行きたいですね( ;∀;)
明日待ってます(/ω\)

少し間が空いて、またメッセージが届く。

健治さん 22:06
彩香……楽しみにしてるぞ。明日は思う存分甘やかしてやるからな(笑)

彩香の指が、わずかに止まった。
画面の向こうで、健治さんが口ひげを撫でながらそう打っている姿が目に浮かぶ。


彩香 22:07
私も……楽しみにしてますね(/ω\)

【喜ぶ犬のスタンプ】

すぐに既読がつき、続けてメッセージが来る。


健治さん 22:07
明日は好き避けするなよ。
素直に甘えてこい。

彩香の顔が、ぱっと赤くなった。

テレビのアナウンサーの声が、急に遠く聞こえる。
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