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影を背負った愛~足りない愛を、君に 《2024年夏至編》
第48章 1ヶ月記念~二人だけの湘南ドライブデート~ 前編
同日 16時半 江の島

その後二人は江ノ島へ渡った。
島内をあちこち散策し、土産物屋を覗いたり、階段を上ったりしながら時間を過ごす。

そして恋人の丘にある「龍恋の鐘」へと向かった。
健治は事前に買っておいた南京錠とメッセージカードをポケットから取り出した。

「彩香。一緒に書かないか?」

「……えっ、いいんですか?」

彩香は恥ずかしそうに頰を染めながらも、嬉しそうにうなずいた。

二人はベンチに並んで座り、カードに思いを書き込んだ。

彩香は一生懸命ペンを走らせ、時折健治をチラチラ見ながら照れ笑いを浮かべていた。

南京錠に二人の名前と日付を刻み、龍恋の鐘の柵にしっかりと取り付けた。

そして二人で鐘を鳴らす。

ゴーン……と澄んだ音が、夕暮れの江ノ島に響いた。

彩香は手すりに寄りかかり、眼下に広がる海を眺めて小さく呟いた。

「……綺麗ですね。夕日になってきた海……」

健治は彩香の後ろからそっと抱き寄せ、耳元で意地悪く囁いた。

「海も綺麗だが……彩香も、だいぶ綺麗になってきたぞ」

「えっ……!? もう、健治さんったら……!」

彩香が振り返って抗議するように健治の胸を軽く叩くと、
健治は笑いながらその手を捕まえた。
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