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影を背負った愛~足りない愛を、君に
第8章 職場初出社日(火曜)の攻防 ~隠しきれない恋と、疼く身体~
夜10時
彩香がベッドで今日一日の疲れを癒やそうと横になっていると、スマホが振動した。

健治:
お疲れ様!
今、残業明けでシャワー浴びて食事を終えてのんびりしているところだ。
今日の初出勤お疲れ様。どうだった?
必死になって隠そうとしているところ、俺からは全部見えてたぞ。

可愛いな。

彩香は一瞬で顔を真っ赤にした。

「うわぁ……!」

彼女はスマホを両手で握りしめ、ベッドの上で体を丸めた。
耳まで熱くなり、足をばたばたさせる。

(……意地悪! 健治さんの意地悪……!
見えてたって……やだ、恥ずかしい……!)

恥ずかしさで枕に顔を埋めながらも、彩香の口元は自然と緩んでいた。
健治さんの意地悪な言葉が、なんだか嬉しくて仕方ない。
彼女は震える指で返信を打ち始めた。

彩香:
お疲れ様です、健治さん( ; ω ; )
今日……本当に死ぬかと思いました……( っ゚、。)っパタッ
必死に隠そうとしてたの、バレてたんですね……もう、地面に埋まりたいです(*ノωノ)
でも、健治さんに「可愛い」って言ってもらえて、
ちょっと嬉しかったです…(喜>ω<)ノ

送信した後、彩香はスマホを抱きしめてベッドに転がった。

「もう……健治さん、ほんとに意地悪……」

頰を両手で押さえながらも、幸せそうな笑みがこぼれていた。


その直後、彩香はもう一台の社用スマホをチェックした。
すると、チームのサブリーダーである高浜さん(35歳)からSlackが届いていた。

高浜:
彩香さん、お疲れ様です。
私が今日帰った後、
明日の9時半からの管理者会議までにシステム処理して欲しい案件が溜まってしまって……
申し訳ないですが、朝イチで対応してもらえると助かります。
お願いします!

彩香は画面を見て固まった。

「……まじか!!」

彼女はベッドの上で天井を仰ぎ、情けない声を出した。
「トホホ……早めに明日出勤しないと……」
彩香はため息を深く吐きながら、社用スマホを胸に抱えた。

(……せっかく健治さんと恋人になったのに、こんなに忙しい週明けなんて……
でも、頑張らないと……)

今日一日の緊張と疲れ、そして健治さんへの想いが混ざり合い、
彩香は複雑な気持ちで天井を見上げた。
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