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微笑みの悪女
第1章 国際平和シンポジウム
SPXは蒼白になった面持ちでホテルの廊下を歩いている。
元帥様の妹様に呼ばれた。
一介のSPにはこの上ない名誉ではあるが。
ひとつ間違えば。
今歩いているカーペットは、死刑台に続くカーペットに変わる。
今のところ。
死刑台に続くカーペットに思われる。
何故なら、相手がキム・ミジョンだからだ。
たとえ自分が完全にそつなく、ミジョンの命令をこなしても。
結果はミジョンの気分次第。
そして本日のスピーチはミジョンにとっては決して楽しい仕事ではなかったはずだ。
益々重くなるSPXの足取り。
しかし、最早先に進むしかなかった。

ホテルの最上階。
ミジョンの部屋の前にまで来たSPX。
ドア横に直立不動のSPに自分のIDを見せる。
そして、おもむろに自分のスーツを脱ぎ始めた。
これはキム一族のしきたり。
キム一族の部屋へと入る者は誰であれ。
部屋の前で全ての服を脱ぎ全裸姿で部屋に入り。
部屋内で備えつけの服を着るのだ。
(場合によっては全裸のままの時もあるが)
全裸になったSPX。
SPに抜擢されるだけあって身長も高く筋骨隆々とした裸体だった。
ここで部屋内のミジョンに入室の許可を求める。
もちろん。
ミジョンはテーブルの上のモニターで部屋前の様子を見る事が出来る。
近しい人間からの暗殺を極端に恐れるキム一族らしいセキュリティであった。

全裸で部屋に入って来るSPXに。
やはりタイトスカートで股を開いたままのミジョン。
スピーチをしている時と同じ表情で。
SPXの裸体を見つめる。
一方のSPXは虚をつかれた感じ。
慌てて前だけを見るが。
一瞬、ミジョンのタイトスカートの中を見てしまった。
ミジョンの方がSPXより10歳程上だったが。
腿まで黒いストッキングに逆方向から、やはり腿までの黒いガードル。
その間にわずかに見える白い太もも。
普段なら絶対に目する事のない光景の力か。
本来ならそこまで刺激ではないのだが。
その一瞬の光景に。
ムクッと男根を勃てはじめてしまうSPX。
動揺して収めようとすればする程硬くなる男根。
しくじったか?
足を少し震わせ始めるSPXに。
「構わん、こっちへ」
冷酷とも取れる表情で命令を下すミジョン。
男根を勃起させたまま歩みを進めるしかないSPX。
数歩歩いてミジョンの前まで来た。
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