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壊滅の刻
第3章 余震
都は、備蓄品の放出をマニュアル通りに実行をしようとして窮地に陥っていた。避難所に殺到し、列に並ぶことなく我先に備蓄品を奪う不法移民たち。

東日本大震災や能登半島地震では見られなかった光景。列に並ぶ日本人や旧来から日本に住む外国人。そこまでは一緒だった。それを押し退けて割り込む不法移民の姿が異様だった。

参政党の神谷宗幣やへずまりゅうが危惧していた不法移民問題が、こんなところで現実化していた。海外から受け入れ、在留資格が切れても居続ける不法移民。

海外から来た移民たちは地震に慣れていなかった。続発する揺れに生命の危機を感じるとともに、同胞、宗教による結び付きによる仲間意識が高まり、群集心理と相俟って、暴徒と化すのに時間は要さなかった。

それを止めたのは、新たな展開だった。しかし、それは更に過酷な状況への変化だった。

余震、余震と思っていたのは、日向灘で発生した地震だった。それは、南海トラフ巨大地震の前震だったのだ。
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