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あなたの一番になりたいのに
第4章 【おまけ〜マリナ&サツキ編】
「カンナ、集中して」
最近、私の口癖はこうだ
「してるよぉ…」と口を尖らせて反省なし
白石カンナ、我が社のトップ、CEO
その秘書をしている私
カンナには恋人が居る
しかも同じ社内で開発部の香月ミオだ
社内恋愛は自由とされている
しかし、彼女の恋愛遍歴を全て知っている
私の身としては少し懸念している部分もある
次々とデスクの上にサインしなければ
ならない書類を並べていく
「鬼…」と文句を垂れても極上スマイルを返す
私とカンナは昔からの幼なじみ
学生の時から家を行き来している仲だった
家に行く度にお姉さんが居たから
いつもドキドキしていたのを覚えている
顔は確かに似ていて双子レベル
でも私は全然違うって思ってる
ずば抜けてお姉さんの方が私の心を射抜いていた
今思えば、お姉さんのマリナさんに会う為に
無駄にカンナの家を訪れていた気がする
会うたびにニコッとされて
距離感バグってて…(これは姉妹揃ってなのだが)
会えない日はがっかりしていた
そんな中、
カンナに起業するから一緒に来てくれないかと
声を掛けられた
最初は「は?」だったし、
準備もままならない状態だったし
絶対思いつきで行動してるじゃんって呆れたけど
いつの間にか、あのタラシ性格に巻き込まれて
二人三脚している状況に陥っていた
とにかく走り回ったし、勉強の日々だった
周りを奮い立たせるのが上手かったカンナに
気付いたら人は集まっていたの
マリナさんにも
「カンナを支えてくれてありがとう」って
ハグされて頬にキスされちゃったし
もうその時点で私の心は決まっていたんだけど
少しずつ軌道に乗り始めた時に
いきなりカンナに告白される
正直、そんな気配は全くなかったから
気が動転した
女性が恋愛対象だとカミングアウトはされて
知っては居たけどまさかそれが私なんて…
しかも、私が好きなのはマリナさんだって事も
カンナは知っていた
それでも良いと、絶対に幸せにすると
言わせてしまう

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