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あなたの一番になりたいのに
第4章 【おまけ〜マリナ&サツキ編】
「待って、サツキ」
振り払おうとしたのに
タイミング悪く住人が出て来て足が止まる
「ごめん、話だけでも聞いて」
マリナさんがすんなりと引き下がる人間じゃ
ない事も知っている
「話終わったら帰ってくださいね」と
念押しして家にあげてしまうのが私の弱さ
強気に出ても内心はドキドキしてる
だってこんな自分見せた事なんてないもん
可愛げのない私に嫌気が差して今日で本当に終わる
そんな気がしていた
「ごめん、サツキの気持ち知ってて試すような事して…怒るのも無理ないよね」
「試すようなって、実際にしたんですよね?香月さんとキス」
「うん…」
「カンナから奪うつもりですか?姉妹揃ってタイプ同じなんですね、早めに知れて良かったです」
「サツキ…」
「悪いけど明日も早いんです、帰ってもらって良いですか」
ダメだ、口が止まらなくなる
冷たい態度ばかり
マリナさんが帰ったら間違いなく泣いてしまうだろう
これでもう終わり
ふわっと包まれてバックハグ
やめて、と振り払うも強く抱き締められる
こんな時の優しさとか要らないです
「サツキが良い…」
はっ!?
今さら何!?
そんなの信じられるわけないでしょ
「ごめん、本当に今さらなんだけど、サツキに突き放されてやっと気付いたバカなの、私…」
「え…?」
「もう遅い?もう違う誰か好きになった?私より魅力ある人なの?」
「え?え?」
「他の人探すって言った、サツキならすぐ見つかるでしょ…」
「何でそう思うんですか?」
「……可愛いから」
「絶対ウソ」
「ウソじゃない、サツキは可愛いよ」
「他の人にも同じ事言ってるでしょ」
「可愛いし失いたくない、まだ私を好きで居てよ、お願い」
「もう疲れた、嫌です」
「お願い、サツキ、お願い…」
やめて、顎クイしないで
目が合ったら許してしまう
触れそうになって顔を背けた

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