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あなたの一番になりたいのに
第4章 【おまけ〜マリナ&サツキ編】
「良いの?私、ミオとキスしたけど」
私だけを見て欲しくて
2人きりになれた時に抱き着いてキスしようと
したらそんな風に私を揺さぶるの
マリナさんの一番にはなれないのかな……
あからさまに離れると腕を掴んで鼻で笑う
遊ばれてるってわかってる
「でも事故みたいなもん、私を完全にカンナだと思い込んでたし、キスしたらすぐバレたし」
そんな詳しく教えなくて良いですよ
「こーら、拗ねないで」ってバックハグ
本当にズルい
だから言ってやったの
私だって突き放したくなる時はある
今までずっと傍から離れなかったけど
知らない人とキスしたのと
知ってる人とキスしたのとじゃ全然解釈が違う
「じゃあ、私、マリナさんを卒業しますね」
「え…?」
「私ってまだ誰の手垢もついてないんですよ、初めてはマリナさんと…って思ってましたけど、他の人探しますね」
「え、ちょっと…」
「だからもう私で遊ぶのも誂うのも終わりにしてください」
掴まれてた手を離して立ち去った
勿論、追い掛けては来なかったし
それから暫くは会う事もなく
忙しい日々に溶けていった
そんな中で日本に来たのは仕事の為だと
知ったし、もう帰国したのも事後報告だった
吹っ切れると思った
吹っ切らなきゃと奮闘した
忘れさせてください
もう私には仕事しかない
毎日顔を合わせるカンナには悪いけど
マリナさんを忘れる為に冷たい態度で
接していたかも知れない
カンナを自宅まで送り、その後自宅へ
マンションの入り口、見慣れた人影
この私が見間違えるわけないのよ
シルエットでもわかる
知らんぷりして入るには無理があるけど
そのまま入ろうとしたら案の定腕を掴まれる
「サツキ」
もう呼ばれる事もないと思ってた
「今さら何ですか?暇になりました?」
「違う、話をしに来た」
「私は暇じゃないんです、すみません、他の人当たってください」
もう誂うのは終わりって言ったじゃん
私も余裕ないし忘れたいの
何で来るの……

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