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あなたの一番になりたいのに
第2章 【誰よりも愛しているのに】
それからはバタバタと時間が過ぎていき
12時40分までかかってしまった
音楽を聴きながら待っていてくれた進藤さんは
急いで出て来た私を見るなり
また手をひらひらとさせる
「すみません、お待たせしました」
「いえ、大丈夫です、何食べようかなって待ってる時間も楽しかったので」
スマートにイタリアンのお店を探してくれていた
歩道で自転車が来ると、自然と盾になってくれたり
車道側を歩いてくださる
スーツ着てビシッとしていた姿しか知らないから
私服になると前髪も降りてるし印象がまた違う
太陽みたいに笑う人なんだな
飾ってなくてこっちの方が良いと思う
ただね、この時、まさかカンナさんに
見られているなんて思わなかったの
車の中からしっかり見られてたみたい
腸煮えくり返ってただろうな
しかも私から何の報告もない
後で言えば良いかな、とも思っていたし
忙しさを理由にスマホも見る時間がなかった
お客様の動線に合わせたレイアウトでは
なかなか納得がいかずにあれこれ試行錯誤だ
遅くまで残っていたらカンナさんが迎えに来た!
会社に戻らなきゃって思ってたけど
「ダメ、直帰するよ」って言われちゃった
え、ダメですよ、もう誰も居ないからって
後ろからハグなんて
「今日めっちゃ我慢したんだよ」って
手が伸びてきて顎クイ
目が合って、観念した私は熱いキスを受ける
前に向かい合わせになると壁側に押し倒された
「何か変わった事あった?」
額をくっつけてきて目を閉じたまま聞いてくる
声色が少しいつもと違うなって思った
今言うべきかな?
怒ったりしちゃう?
でも隠される方が嫌だよね、私もそうだから
「ありました……今日、此処に進藤さんが居らしたんです、向こうはオフだったみたいで、ランチだけご一緒させて頂いたんです…ダメでしたか?」
「ふーん、何食べて、何話したの?」
「えっと、クリームパスタご馳走になって…お仕事の話ばかりでしたよ?」
指を絡めてきたかと思いきや、そのまま頭上へ
でも絶対言わなきゃって思っていたから……

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